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2021年9月9日 2022年6月22日

遺骨ペンダントを持ち歩くのは良くない?手元供養の基礎知識

肌身離さず分骨した遺骨を持ち歩くことができる「遺骨ペンダント」。しかし遺骨ペンダントを持ち歩くことはあまり良くない、と考える方は多くいらっしゃいます。

あまり良く思わない人がいる中、なぜ「手元供養」はここまで多くの方に広まり、利用されるようになったのでしょうか?遺骨ペンダントを通して、手元供養の背景や基礎知識を見て行きましょう。

「手元供養」を選ぶ人が増えている?

「先祖代々のお墓に入る」というのがこれまでの供養の形でしたが、最近では”お墓を持たない”手元供養や散骨といった形を取る方が増えています。

「お墓を持たない」選択肢を取る人が増えたのはこのような原因が考えられます。

  • 少子高齢化の進行
    お墓を継承する人がいない
  • 核家族・未婚者の増加
    供養してくれる縁者がいない「無縁仏」になることの懸念
  • 都心進出者の増加
    地方のお墓に行く機会がない
  • 初期費用・維持費が高い
    家庭への負担が大きい

時代の変化によって生まれた少子高齢化や核家族などの社会問題が人々のお墓に対する考えを変え、手元供養や散骨といった「お墓を持たない」選択肢を取る人が増えました。

長く受け継がれてきた「お墓の文化」が変わりつつある現状に、時代の流れを感じますね。

女性に人気の「遺骨ペンダント」

遺骨ペンダントとは?

手元供養の中でも特に女性に人気なのが「遺骨ペンダント」です。種類も豊富で普通のアクセサリーと見た目が変わらず、いつでも肌見離さず持ち歩くことができるというメリットがあります。

遺骨ペンダントは大まかにこの2つの種類があります。

  • カプセル型
    遺灰をそのままペンダントに入れるタイプ
  • 人工ダイアモンド型
    遺骨に入っている炭素から人工ダイアモンドを作るタイプ

どちらの方法も「手元供養」の一種なので、ご遺骨の「分骨」をします。

しかし分骨はあまりよくないと考える人は少なくありません。それはなぜなのでしょうか?分骨について詳しくご説明します。

分骨は良くない?宗教・風水上の問題は?

故人の遺骨を2箇所以上に分けて埋葬するすることを「分骨」と言います。複数の場所で遺骨の管理をしたいご家庭や、手元供養をしたい方は「分骨」を検討します。

「縁起が悪い」という意見が多いですが分骨は昔からある仏教の習慣の一つなので、仏教的にはむしろ尊い行為とされていたと考えられています。

お寺などに祀られている「仏舎利」は分骨されたお釈迦様のお骨です。また関西地方では、骨壷に入り切らなかったお骨は分骨されお寺などで供養する文化があります。

分骨とは昔からある供養方法のため、「縁起が悪い」「スピリチュアルな観点からみて良くない」ということは一切ありません。

分骨した故人の遺骨が手元で供養され、やがて日々の生活の励ましとなるのであれば、風水や宗教関係なくあなたの大切な心のよりどころとなります。

遺骨を持ち歩くのは違法?

遺骨を持ち歩くこと自体は、どのような形であろうと法律上問題はありません。しかし遺骨を持ち歩き、次のような行動をした場合は犯罪となります。

  • 遺骨を捨てる
    墓地、埋葬等に関する法律第2章第4条「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。」)
  • 許可された場所以外での遺骨の埋葬
    刑法第190条「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。」)

「ペンダントに入れて持ち歩く」ということはどちらの法にもあてはまらないため、遺骨ペンダント法律では禁止されていません。

遺骨ペンダントだけでなく、手元に遺骨を置いて供養する方法を「手元供養」(「自宅供養」とも言います。)と言います。

時代が変化し、お墓に対する考えも変わりつつあるため、今までの習慣にとらわれず「手元供養」をする人も珍しくありません。

他の供養方法は?残った遺骨はどうするの?

それでも遺灰が直接入った遺骨ペンダントを持ち歩くの少し抵抗がある…という方もいらっしゃると思います。

「手元供養」と一口にいっても、持ち歩くタイプや飾るタイプなど種類は様々です。こちらでは、様々な手元供養品をご紹介します!

手元供養品の種類

アクセサリー

ペンダント以外にもブレスレットやブローチなどがあり、男性も身に着けやすいアクセサリーが増えています。

ミニ骨壷

材質やデザインの種類が豊富なのでお部屋の雰囲気に合わせることができます。コンパクトなサイズなので場所を取りません。

ミニ仏壇

ミニ骨壷とお花、遺影を置くことで、小さな仏壇が出来上がる土台です。こちらもデザインがとても豊富です。

インテリア

こちらは中に骨壷を納めることができる写真立てタイプ。どのような部屋にも馴染むインテリアタイプの手元供養品です。

残ったご遺骨の供養方法

手元供養で残った遺骨もしっかりと供養する必要があります。最近では以下の4つの方法が一般的によく利用されます。

  • 永代供養墓・合祀
    寺院や霊園の人が代わりに遺骨の管理をして、一定期間後は他の遺骨と共に供養する方法。
  • 本山納骨
    各仏教宗派の墓所がある寺院に焼骨を埋葬して供養する方法。
  • 樹木葬
    墓跡の代わりに樹木をシンボルとする方法。
  • 散骨
    遺骨をパウダー状にして海や山にまく方法。

特に最後の散骨は、海で行う「海洋散骨」が注目を集めています。パウダー状にした遺骨を海に散布する供養方法で、お墓を持たないため低価格で供養することができます。

弊社では大人数用のコース少人数用コース代行散骨コースなど様々なプランを提供しております。いつでもご相談・ご依頼承っております。綺麗な湘南の海での散骨をご希望の方は一度お問い合わせください。

遺骨ペンダントの注意点

保管場所について

骨壷の保管場所には気を付けなければいけません。新たに仏間を設ける場合はカビが増殖しやすい台所や風呂場などの水回りは避け、できるだけ日の当たる風通しの良い場所を選びましょう。

また骨壷を密閉・密封にしたり、遺骨をパウダー状にして真空パックとして収納することでカビを防止することができます。

親族間のトラブル

「分骨」や「手元供養」のイメージは世代や価値観によって違うことがあります。最近は手元供養がとても一般的となりましたが、「遺骨を手元に置く」ということに抵抗がある人は少なくありません。

トラブルを回避するために、手元供養をする場合はまず親族に相談をして話し合ってから行いましょう。

まとめ

いかがでしたか?時代の流れとともにお墓の形も変わってくるんですね。今までの形と違うからと言って、それは「縁起が悪い」「供養法が雑」というわけではありません。どの供養方法もそれぞれの時代に合わせた、暖かい供養方法です。皆様が暖かく、悔いのない供養ができますよう願っております。

また、弊社ではこのようなサービスを提供しております。

  • 手元供養品用の遺骨の粉骨
  • 手元供養で残った遺骨の海洋散骨

海洋散骨は弊社スタッフが代行もしくはご依頼主様とご一緒に、綺麗な湘南の海で執り行います。手元供養や散骨でお悩みの方は、是非お気軽にお問い合わせください。

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