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2022年1月11日 2023年2月10日

墓じまいにかかる費用いくら?遺骨の永代供養で安く抑えるコツ

少子高齢化や核家族化が進み、お墓を更地に戻す「墓じまい」をするご家庭が増えてきました。

しかし墓じまいには、お布施や離檀料などの、いくら必要なのか曖昧な金額が多く、総額費用が高くて払えない!なんていうトラブルもあります。

こうならないためにも、あらかじめ墓じまいの費用相場や、少しでも負担額を安くする方法を知っておくことが大切です。

お墓の管理にお悩みの方や遠方に家族のお墓がある方はぜひ最後までご覧ください。

墓じまいとは?

墓じまいとは、先祖代々のお墓を更地に戻してお寺などの墓地管理者へお返しすることをいいます。

  • お墓の後継者がいない
  • 遠方で定期的な墓参りが難しい
  • 金銭的な理由でお墓を維持できない

最近ではこのような理由で、墓じまいを行う人が年々増えています。

改葬数の推移

厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、令和元年度には12万4346件の改葬(事実上、墓じまい)があり過去最高となっています。

海洋散骨や樹木葬、手元供養など、安くも温かい供養の人気が増していることも墓じまいが増える一因となっているでしょう。時代が移り変わることによって、お墓や供養の形も変化しはじめているのかもしれません。

改葬数の増加に伴い、墓じまいに関するトラブルも増加傾向にあります。その中でも”お寺からの高額請求”が大きな問題の1つとなっています。

墓じまいには、お墓の撤去費用、お寺から離檀する料金、改葬手続きにかかる費用など、いくつもの支払いが発生します。

それでは、墓じまいのおよその総額とその内訳についてみていきましょう。

墓じまいにかかる費用総額は?

墓じまいは安くて35万円前後、高くて200万円以上の費用がかかります。費用の内訳は大きく3つの項目に分かれています。

  1. 僧侶・お寺に渡すお金
    離檀する費用とお寺へのお布施
  2. 墓石を撤去する費用
    墓石を解体して更地に戻す時にかかる費用
  3. 納骨をする費用
    新たな納骨先を探して永代供養をする費用

この3つを終えてようやく「墓じまい」となります。

とはいえ、相場の差が大きすぎてなかなか想像できませんよね。
これら3つの費用を調べるためには、まずお寺に確認をしなければいけないことがあります。

費用を調べるために確認すべき3つのこと

相場と一口に言っても、お寺や石材店によって値段は大きく変わります。

公営や民営の墓地であればあらかじめ金額が決まっていることが多いのですが、”寺院墓地”を利用している場合は、次の3点を墓地の管理者に聞いてみてください。

特にお寺にお礼として支払う”お布施”は金額が不明瞭なことが多く、住職さんの言い値になってしまうことも少なくありません。

  1. 墓じまいに伴い、閉眼供養をしてもらえるのか
    お寺で閉眼供養ができない場合は僧侶派遣サービスを利用するか、代行業者に紹介してもらいます。
  2. 離檀料は必要か
    お寺によっては離檀料が必要ない場合もありますが、失礼にならない範囲で金額なども聞きましょう。
  3. 指定石材店はあるのか
    民営霊園や寺院墓地は頼める石材店があらかじめ決まっている場合があります。決まっている場合は具体的な費用を聞いてみましょう。

上記3つの項目を聞いておくことで、より具体的に墓じまいの費用を予想することが出来ます。

ここからは墓じまいに必要な費用を1つずつ解説していきます。

墓じまいの費用① 僧侶・お寺に渡すお金

謝礼として渡すお金には「お布施」と「離檀料」があります。以下の表にお布施と離檀料の相場をまとめました。

閉眼供養のお布施3万〜5万円
離檀料10万〜20万円

ではそれぞれの細かい内訳を見てみましょう。

1.閉眼供養のお布施

墓じまいをする際は、お墓から故人の魂を抜き取る「閉眼供養」という儀式をやらなければいけません。

※閉眼供養は、浄土真宗では「遷仏法要」などと呼ばれています。

公営や民営の墓地や霊園とは異なり、寺院墓地には「檀家」と呼ばれる仕組みがあります。

特定のお寺の檀家となっている場合、墓じまいに伴う読経は所属先の菩提寺に依頼することがほとんどです。寺院墓地以外にお墓がある場合は代行業者に頼みます。

どちらも費用は3万〜5万円ほどが相場となります。

「檀家制度」とは?
檀家制度とは、家庭ごとに特定の寺院に所属することです。所属している家庭を”檀家”、所属先の寺院を”菩提寺”と呼びます。菩提寺は檀家の葬祭供養を独占して執り行うことができる制度です。寺院墓地でお墓を建てる場合は、その寺院の檀家になることがほとんどです。

2.離檀料

寺院墓地の場合、墓じまいをすると必然的に檀家をやめることになります。檀家をやめる際に、お世話になったお寺に謝礼として渡すお金を「離檀料」といいます。

離檀料はお寺との相談になるので、墓じまい業者のセット料金には料金が含まれていない場合がほとんどです。

離檀料の相場も明確に決まっている訳ではありませんが、およそ10万〜20万円が相場といわれています。

しかし、寺院によって違うのでまずは菩提寺の管理人に離檀料について聞くことをおすすめします。

「お布施」は予想よりも高額な値段を請求されたりと、トラブルの起きやすい場面です。お布施は法律で決められているわけでないので義務ではありません。法外な費用を請求された時のためにも相場をしっかり知っておきましょう。

檀家に入っていない場合は離檀料は発生しません。

墓じまいの費用② 墓石の撤去費用

墓石の撤去は代行業者か石材店に頼むことがほとんどです。

墓石の撤去費用事例を載せている石材店をいくつかピックアップして、まとめてみました。

石材店お墓の広さ費用総額
石材店A1.5平方メートル14万円〜
石材店B5.7平方メートル27万円〜
石材店C1.8平方メートル前後15万円〜
石材店D2.9平方メートル28万円〜
※お墓、外柵どちらも取り壊している場合の総額の値段です

お墓の広さで値段が決まることが大半ですが、お墓の立地も料金を大きく左右します。

大型の運搬機械が入ることが出来ない、道の細い墓地は手作業での撤去となるので、追加の費用がかかる場合があります。

石材店によって予算がかなり変わりますが最低でも15万円以上、山奥にあったりお、墓が少し大きかったりする場合は20万以上は用意しておくと安心です。

墓じまいの費用③ 永代供養の費用

「永代供養に変えたいから」という理由で墓じまいを検討する人が多いのではないでしょうか?

永代供養とは、遺族の代わりに霊園や寺院が遺骨の管理や供養をしてくれる埋葬方法です。

実は費用内訳の中で一番費用を削減できるのは「納骨先の費用」です。永代供養にもいくつか種類がありますので、ご紹介します。

納骨先の種類費用相場
永代供養墓
(合祀墓)
約10万〜50万
納骨堂(一人用)50万〜(家族用)100万〜
樹木葬約5万〜80万円
海洋散骨3万円〜20.9万円(弊社)

これらの費用に先程の①お布施と②墓石撤去費用が加算されます。

納骨堂は人数によって一般墓と同じくらい高額な値段になってしまうため、注意が必要です。

樹木葬や海洋散骨は費用を安く抑えることが出来るので近年とても人気の高い供養方法です。特に海洋散骨は霊園やお寺の経営状況を気にする必要もなく、維持費もかかりません。

弊社では格安の海洋散骨プランと手元供養のサービスをご提供しております。

永代供養はトラブルが多い?

永代供養でもトラブルが発生することが稀にあります。例えば次のようなケースがあります。

  • 初期費用の高額請求
  • 管理費や使用料の別途払い
  • 親族間でのトラブル

他にも永代供養料を払ったのにも関わらず、高い月額を払わされ続けるという事例もあるそうです。

トラブルを回避するためにもあらかじめしっかりと調べて準備をしておく必要があります。

墓じまいの費用負担を減らす方法

親族に相談をする

まず墓じまいをしたいという意思を家族と共有しましょう。墓じまいに限らず、改葬やお墓に関することは親族間でのトラブルを招く事例があります。

家族には事前に話しておくと、いざというときトラブルもなくスムーズに進められます。

「費用が払えない」「お金を負担できない」という時も、まずは頼れる家族に相談をしましょう。

拒否をされてしまったり、頼れる家族が側にいない場合は以下の方法を試してみて下さい。

自治体の補助金を調べる

自治体によっては墓じまいへの補助金を出しているところがあります。

補助金を出している自治体は主に次のようなところがあります。

  • 千葉県の市川市霊園
  • 群馬県の八王子山公園墓地

2021年現在でも、補助金を出している自治体はまだ少ないようです。

しかし墓じまいをする人も増えてきているので、無縁仏を減らすためにも墓地の撤去時は補助金をだす自治体が増えていく可能性があります。

墓じまいをお考えの方は、近所の霊園がどのような取り組みをしているかを一度確認してみましょう。

墓じまい代行業者の活用

墓じまいの業者は年々増加傾向にあります。墓じまい業者の活用方法によっては値段を大幅に下げられる可能性があります。

代行業者には次の種類があります。

  • 行政手続きの代行
    国家資格所有者が代行で墓じまいに関する書類の手続きを代行。行政書士や弁護士が担当することが多い
  • 僧侶派遣サービス
    僧侶を呼んで閉眼供養を行ってもらうサービス。頼れる僧侶がいない公営墓地や、寺院墓地の僧侶と金銭的なトラブルがあった時に活用する
  • 墓石撤去の代行
    石材店や専門業者が運営しているところがほとんど。寺院墓地や民営霊園の中には「指定石材店制度」があるところがあるので、業者を選べないケースがある
  • 墓じまいのすべての工程を代行
    すべての工程をやってくれる代行業者。公営墓地の場合は、セットになっている業者がお得。

※指定石材店制度・・・その霊園内におけるお墓の購入や撤去は指定された石材店でしか行えないという制度。民営霊園や寺院墓地に多い制度。

様々な代行業者から相見積もりをとれば、費用が比較できますね。

しかし上記にも書きましたが、墓地によっては業者がすでに決まっている場合があります。業者に頼む前に一度自身の墓地に聞いてみましょう。

代行業者で費用を削減できない場合は、次の納骨先の費用で調整してみましょう!

永代供養を散骨にする

上記2つのお布施とお墓の撤去費用はお寺やお店によって大幅に費用が変わってくるため、相場がわかりにくく費用を削減しづらい項目です。

しかし、納骨先は相場がはっきりしているところが多く、あらかじめ値段を提示しているところがほとんどです。

もう一度永代供養の費用一覧を見てみましょう。

納骨先の種類費用相場
永代供養墓
(合祀墓)
約10万〜50万
納骨堂(一人用)50万〜(家族用)100万〜
樹木葬約5万〜80万円
海洋散骨3万円〜20.9万円(弊社)

一般墓の他に考えられる納骨先は永代供養や納骨堂が挙げられますが、最近ではお骨の「散骨」が浸透しつつあります。

その中でも海洋散骨は値段の安さと、手軽さで選ぶ方が増加し、弊社のような散骨専門の業者も増えてきました。

弊社は一番高いプランを選んでも20万円前後で散骨を終えることが出来ます。また、手元供養だけをお考えの方にも粉骨サービスもご提供しております。

海洋散骨がはじめてというお客様にも、親切丁寧にスタッフが1から説明させていただきますのでご安心下さい。

墓じまいに関するQ&A

墓じまいの費用相場はいくらですか?

墓じまいは安くて35万、高くて200万円以上かかります。しかし墓地の状態、石材店の見積もり、納骨先の費用によって大きく変わっていきます。

お布施や墓石の撤去はお寺やお店によって値段が変動しやすいので、なかなか安く抑えることが出来ません。
墓じまいを安く済ませたい場合は、墓じまいをしたあとの「永代供養の費用」を節約することをおすすめします。

弊社の場合、27,500万円〜で海洋散骨を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

墓石の撤去費用はいくらですか?

石材店によりますが、15万円ほどが相場です。
しかし、指定石材店制度がある墓地をご利用の場合は、石材店を選ぶことができません。まずは墓地管理者に相談してみましょう。

墓石はリサイクルできますか?

墓石は墓じまいをした後、再利用(リサイクル)されます。再利用とはいえ、墓石の状態のまま使うわけではありません。
文字を入れたり、一部分だけを使って加工したり、土木の建築素材として使われることがあります。

まとめ

いかがでしたか?

墓じまいはあまり若い人にとっては馴染みのない言葉かもしれません。

しかし時代が進むにつれて、もっと「墓じまい」という言葉が様々な世代に浸透していくと感じます。

いざというときに大きなトラブルに発展しないよう、今のうちに親族とお墓の今後について話しておくのもよいでしょう。

海洋散骨オーシャンズは墓じまいをもっとリーズナブルに終えられるよう、低コストの海洋散骨を提供しております。
「墓じまいをしたいけど、費用負担が大きすぎる…」という方は、ぜひ一度ご相談下さい。

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