こちらの記事では海に遺骨をまく「海洋散骨」について、種類や注意点、費用などを詳しくご説明します。
人が亡くなったら「お坊さんを呼んでお葬式をする」「先祖代々のお墓に入る」というのが古くから続く常識でしたが、現在では供養の形が大きく変わりはじめています。
自然葬や散骨に興味がある方はぜひ一度お読み下さい。
海洋散骨とは
海洋散骨とは、遺骨をお墓に納骨するのではなく、海にまくことで供養する自然葬の1つです。海上散骨や海洋葬などと呼ばれることもあります。
海洋散骨の歴史は、インドのガンジス川に遺骨を流して祈りを捧げる葬法から始まりました。また、平安時代初期の淳和天皇は歴代天皇の中で唯一散骨を行った人物です。
江戸時代に入り、「檀家制度」が広まったことによって、散骨ではなく「お墓にご遺骨を入れる」という葬法が主流となりました。
「檀家制度」・・・特定のお寺に所属して葬儀や供養などの仏事を任せる代わりに、お布施などをしてそのお寺の経済的支援をするという制度
近年では海洋散骨を取り扱った映画やテレビCMなどが作られることが多くなりました。また、島根県の隠岐郡では「カズラ島」という散骨専用の島が存在します。
お墓に入らずに散骨を選択する人が増えている
ご遺骨が残らないというデメリットも有り、海洋散骨に対して反対的な意見は少なくりません。
しかし少子高齢化や核家族・未婚者の増加、都心進出者の増加などに見舞われている現代の日本にとって海洋散骨は以下のようなメリットがあります。
- お墓の初期費用や維持費がいらない
- お墓の跡継ぎに困ることがない
- お墓参りに行けないという心配がない
- 無宗教でも問題なく供養できる
様々な年代の方に人気が高く、いまでは一般的な供養方法として扱われています。
海洋散骨は違法?合法?
これまで散骨は違法でも合法でもない、いわゆるグレーゾーンとして扱われてきました。しかし、2021年3月に厚生労働省が初めて散骨に関する文書を公式サイトに掲載し、海洋散骨は適切に行われる限り違法性はないことが伺えます。
しかし、個人が散骨をする場合、法律に問われるケースがあります。
- 湖・河川・公園など、禁止区域で遺骨を撒く行為
- 遺骨を粉末状に散骨する行為
- 散骨ではなく、埋葬に当たる行為
迷惑問題やマナー違反のリスクを避けるため、個人で行うのではなく弊社のような専門の散骨業者に依頼することをおすすめします。
散骨業者であれば、細かな手続きを通してルールやマナーを守りながら安心して散骨を行うことできます。
散骨と法律の関係についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
散骨した芸能人・有名人たち
亡くなられた有名人・芸能人の中にも、葬法に散骨を選んだ方が多くいらっしゃいます。散骨を行った有名人を一部ご紹介致します。
- 石原裕次郎(俳優)
- 横山やすし(漫才師)
- 荒井注(コメディアン)
- 沢村貞子(女優)
- hide(元XJAPANメンバー)
- 立川談志(落語家)
- 梨本勝(リポーター)
- 安岡力也(タレント)
海へ散骨するには
個人でも海への散骨を行うことができますが、ご遺骨の粉末、船の用意、散骨場所の計画立てなどの工程をすべてご自分でやらなければいけません。
葬儀を終えた後に、気持ちが落ち着かない中このような作業をするのは心身ともに疲れてしまいます。
今では海洋散骨を取り扱う業者が増え、大手旅行業者も散骨プランを取り扱い始めています。まずは散骨を行いたい海域を対象にしている業者を調べましょう。
弊社では湘南沖・相模湾沖で温かみのある散骨を行っております。
海洋散骨の種類と費用相場
海洋散骨の費用は散骨方法によって大きく異なります。
海洋散骨の種類 | 費用相場 | 弊社の料金(税込) |
---|---|---|
委託代行の散骨 | 48,000円〜99,000円 | 27,500円 |
合同散骨 | 132,000円〜250,000円 | 165,000円 |
貸切散骨 | 198,000円〜385,000円 | 231,000円 |
一般的に散骨の仕方は3種類あります。
- 委託代行散骨
ご遺骨を郵送して、遺族の代わりに専門の業者が代わりに散骨を行うプラン。
遠方の方や、船へのご乗船が困難な方におすすめです。 - 合同(直葬)散骨
少人数で乗船する散骨するプラン。
ひっそりと散骨を行いたい方におすすめです。 - 家族(貸切)散骨
船を貸し切って大人数で乗船プラン。
大勢でゆっくりと散骨をしたい方におすすめです。
また、業者によってはハワイなど海外での散骨ができたり、散骨の体験をできるところもあるようです。
弊社では散骨サービスをシンプルにまとめているので、低価格な散骨プランをご提供しております。すべての散骨プランにご遺骨の粉骨化のご料金も含まれているので、別途費用が発生することもありません。
神奈川で散骨をお考えの方は是非、弊社の散骨プランをご利用ください。
海洋散骨の主な流れ
- 遺骨の粉末化(粉骨)
専用の粉骨機と、乳鉢・乳棒を使って2mm以下のきれいなパウダー状に粉骨をします。 - 海洋散骨の実施
海に粉末状にしたご遺骨を撒きます。 - 酒や花のお供え(献酒・献花)
海を清めるための献酒と、ご遺骨の位置を示すための献花を撒きます。 - 散骨証明書の送付
後日、ご自宅宛に散骨証明書をお送り致します。 - ご希望に応じて、散骨後は法要クルーズなど定期的な供養
散骨後は定期的に、ご遺骨を散骨した海域をめぐり、故人の供養をする「法要クルーズ」も行っております。
一般的な葬儀とは違うので、服装は喪服ではなく動きやすい服装を着用しましょう。
その後の供養について
すべてのご遺骨を散骨する必要はありません。
「手元にご遺骨を少し置いておきたい」「遠方にいる家族も手軽にお参りできるようにしたい」こんな方は、ご遺骨を分骨することをおすすめします。
散骨をすると位碑は必要ないと思っている方もいらっしゃいますが、散骨をしてその後に分骨をした場合でも位碑をつくることができます。
近年では、ペンダントやハーバリウム、ミニ仏壇、ミニ骨壷など、様々な手元供養品があります。
弊社では、散骨サービスをご利用いただいた方にのみ、手元供養品の販売を行っております。気になる方は下記のお問合せフォームにて資料請求をお申し付けください。
まとめ
いかがでしたか?
皆さんはご家族に「死んだら骨を海に撒いてくれ」と言われたことはありますか?
お墓に入ることは決して悪いことではありません。しかし今は人生の終わり方を自分で決められる時代となりました。
弊社では「散骨をしたい」と考えている方々のために、あたたかみの感じられる安心安全の散骨をご提供致します。
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どのようなご相談もお待ちしております。気になることがございましたら、下記のボタンからお問い合わせ下さいませ!